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町田のお父さんとお母さんの、未来の話

1月14日(土)、生憎の小雨のなか、ワーホプレイスとらんたんにお客様。
年末からずっと日程調整をしていて、やっとお会いできました。

町田市立町田第一小学校 お父さんネットワークの北村直己さん。

それから、4人の子育て中のお母さんでもある町田市議会議員の秋田しづかさん。
お二人を連れてきてくれたのは、社会福祉法人 七五三会の森光輝さん。

「お父さんネットワーク」というのは、いわゆる「おやじの会」。
小学校の活動をする中で、つながった3人ということなのですが、
北村さんたち、町田第一小学校の活動が結構おもしろい。
とにかく、関わる人たちの思いで続けてきた活動。

「お父さんネットワーク」と社会福祉法人七五三会の森さんのつながりは、「焼き芋」。
学校のグラウンドで「焼き芋大会」をしたいと、北村さんたちが企画したところ、
それならば地域の方もお呼びしようということで社会福祉協議会に連絡、森さんが紹介されたとのこと。
子どもたちはもちろん、施設の高齢者の方も来てみんなで焼き芋を食べたというイベントが始まり。

その後も交流は続き、今では社会福祉協議会を通さずに直接のつながりになったということです。
竹林整備のためのたけのこ掘りの時には、子どもたちには、一緒に活動する高齢者を認知症とは告げずに開始。
全ての作業が終わった後にそのことを伝えると、子どもたちはごく自然にその事実を受け止め、保護者も先入観なしに関われたことに感心しきり。
多世代で交流することで、認知症への正しい知識を伝え、理解を深めることにもつながっています。

そうそう、
町田第一小学校の入学式では、お父さんネットワークのメンバーが校門付近で待機。
この日は仕事を休んで新入生を迎えます。
そして、式が終わって出てきた家族を順番に撮影。
メンバーである「カメラのキタムラ」の谷脇さんの家族で写真撮影をして、笑顔になってもらいたいとの思いに賛同し、毎年行っている大切なイベントです。
これは、本当にこれから関わる学校の雰囲気が伝わる、うれしいイベントだと思います。

課題としては、運営メンバーを中心に継続していくコミュニティをつくることの難しさ。
子どもが卒業してしまっても、繋がっていくのはなかなか至難の技。

「男はかっこつけなので、なかなかコミュニケーションがむずかしい」。

例えば公園でお父さんと子ども同士が出会っても交わることがない。
お母さんたちのように声をかけ合えない。
子どもたちは初めて会っても遊び出すが、喧嘩をしたときなど、親同士が交流がないので、どうしても介入することになる。

「本来は子どもの喧嘩を見守っていたいんです。それも社会勉強ですから。でも、相手の親を知らなければ、トラブルにならないように止めるしかない」。

「お父さんが地域に入れる絶好の期間は、子育て中です」。

時代は変わってきました。お父さんがフューチャーされる時代です。
今までの関わり方ではなく、子どもをきっかけに地域と関わる必要があります。
いつの間にか学内のイベント屋さんから地域活動になった町田一小お父さんネットワーク。

そんな中で、秋田さんとも出会うことになります。

 

秋田さんは、もともと仕事ばかりしていたお母さん。
子どもが小さな頃も夜ご飯まで提供してくれる保育園をあえて選び、預けて仕事をしていました。
長女が5年生になった時、PTAの手紙が来ました。
仕方なく参加した学校の役員活動。
それまではママ友もいなかったけれど、活動を通して仲間ができ、楽しくなったといいます。
自分の地域と関わることはこんなに楽しいことなんだ、と、こども食堂「おむすび食堂」をはじめました。
最初は集会所でおこなっていたおむすび食堂でしたが、公園で開催することに。
そこで見たのは、普段ゲームばかりしている子どもたちが、とにかく走り遊びまわる姿。
冒険遊び場と称し、活動していたことをSNSに発信する際に、何気なく「スタバがコーヒー出してくれないかな」と妄想を書いたところ、
これが町田市の子育て情報誌をつくっている方の目に留まり、スタバの店長さんにつないでくれたそう。

お母さん代表で出てほしいと誘われ、イベントに参加した時に認知症の活動をしている団体とつながった。
このときに、子どもの分野と違い、高齢者の分野は行政と福祉関係団体とのつながりが全く違うと衝撃を受けました。
高齢者を扱う行政の人たちは、地域のプレイヤーをよく知っていて、何か問題が起こった時に連携が取れていると感じました。
企業と行政と市民がいいかたちになっていると。
子どもの分野はなぜそれができないのかと思っていたもやもや。
行政のもどかしさをなんとかできないかと、一念発起の市議選出馬でした。

「選挙のやり方も全くわかりませんでしたが、とにかく思いを伝えるようにしました。運良く受かりました」。

しかし、この話を聞いていた北村さんはこう言います。

「町田市は接戦でした。立候補者も多かったんです。無所属新人7名いた中で、受かったのは秋田さんだけ。私も思いましたが、何をしているか明確で、顔を知っている人が出馬している。これは選ばない理由がないんです」。

2時間以上あっという間に過ぎましたが、
長く知り合いである3名も、こんなにお互いの話を聞いたことは意外となくて、
ここで初めて知ったことがある!と驚いていました。

とにかく、自分たちがやっていること。
それは、自分の子どもたちのふるさとを、暮らしやすい、いい町にする、ということ。
隣に住んでいる人のことが、気になる町。
子どもたちも、子育てする親たちも、そして認知症の人たちも、笑顔で暮らせる町が、そこにはあります。

・・・・続き。

なんとここでは終わらない出会いのループ。
場所を140mほど移動し、辿り着いたのは、NPO法人アニミ。
みなとみらい の真ん中にある、バリアフリーのカフェと作業所。
甘いお菓子の香りが漂っていて、中から迎えてくれたのは、服部(たろ)一弘さん。
こちらも森さんの紹介で、やっとお会いできました。
とらんたんからこんなに近くにいるのに、遠かったです。

しかも服部さんには私たちのことは詳しく伝えていなかった森さん。
服部さんと森さんも久しぶりの再会とのことで、懐かし話に花が咲いたのですが、
服部さん、私たち(北村さん、秋田さん、植地)を、森さんの子ども(?)と思って接してくれていたらしいです(笑)
森さん、いつも、「子どもを連れて行きますね!」と言いながらなかなか会いに行けなかったそうで、
この日やっときたと思ったら、かなりの高年齢な人を3人連れてきたものですから、きっと複雑な事情があるのでしょう、と受け入れてくださったようです。
ちが〜う、私たち、森さんの子どもじゃない〜〜(爆笑)

とにかく大笑い。
楽しい時間でした。
近いので服部さんにはまた会いに行きたいと思います。

町田一小お父さんネットワーク
https://www.facebook.com/machida0103

おむすび食堂
https://www.facebook.com/omusubi.playpark/

NPO法人アニミ
http://animi.jp

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