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いざ、ペンを持とう!〜成しとげる母力の会 Vol.3 報告

10月24日(月)10:00〜11:00
Zoom参加者:永安(PL)、積山、髙田、青柳、金子、青柳、藤本、天野、宇賀、井上、池田、藤川、冨本、戸﨑、山﨑、岸、藤尾、藤川、田村、植地

この日、最初のミッションである「成しとげる力」を読んで感想文を書く前の最後の会。
前日にこのプロジェクトに参加したいという人もあり、ますます盛り上がってきました。

「成しとげる母力の会プロジェクト」は、1人のお母さん、永安英美子さんの思いから始まったプロジェクト。
実は以前、京都府向日市まで訪れ、「成しとげる力」の著者、日本電産創始者の永守重信さんに会いに行っているのです。その時は、ご本人にはもちろん会うことはできず、担当の方に話を聞いてもらったのみでした。

その後、永安さんは大きな病気を患います。
もう、社会や世の中とは違う世界線で闘病と向き合っていくのかと思っていましたが、
お母さん大学の仲間と話し、もう一度夢を叶えたいと思ったそうです。

そんな時に読んだ「成しとげる力」。
永守さんの母への思い、また母親からの影響があっての今の永守さんであることを知り、
これは子育てをするお母さんにつなげたい経営書だと感じました。
そこから、「成しとげる母力の会」プロジェクトが発足したのです。

この日、集まったお母さんたちから話を聞きました。

(この日初参加の)積山さん

これまで、プロジェクトの発足を見逃しており、偶然昨日知りました。
急いで本を買いに行きました。
まだ、プロローグを読んだところです。
私自身も紆余曲折の人生だけど、私、何も成し遂げてこなかったな、という反省から入っております。

これから読んでみて、皆さんの意見を聞いて、自分の意見を考えてみたいです。

井上さん

今まで仕事だけしてきました。40歳を過ぎて、初めて子育てしています。
毎日、四苦八苦です。
ビジネス本や啓発本は、仕事をしている時にたくさん読んできましたが、
育児を始めたら全く興味がなくなりました。

しかし、今回、このような機会に「成しとげる力」を読み、実は感動して泣きました。
ビジネスのことだけを考えている自分だったら、絶対に泣かなかったと思います。
正直毎日が楽しいけど、辛いし苦しいし孤独です。
でも、この苦しみが楽しいことに変わるということを、娘が証明してくれています。
永守さんのいうことが本物だと感じました。
一番を目指せというところは理解できない部分もありますが、
意識が変わる時が、一番を目指す、というところなのだと解釈しています。
私の中での意識改革は、この子には私しかいないんだと思った時。つまり出産した時です。
一番を目指すということが永守さんにとってのオンリーワンの考え方だとすれば、
自分にとっての視点とは違うかもしれないけど、言っている事は真髄。
お母さんになっていくことは、リーダーになっていくこと。
リーダー学を刺激され、心が引き締まりました。
もっと刺激を受けたいです。たくさん発信してもらいたいと思いました。

山本さん

面白そうと思って参加しました。
実は、本、まだ読んでいません。
モヤモヤしています。こんなに強く言われると心をえぐられそうです。

お母さんだから子どものために何かをしてあげなければならないと思っていました。
子どものためにこんなことができる、とか、こういう関わり方がいい、という情報が世の中にはあります。
私はそれに悩むことがあります。
永守さんのお母さんの話、永守さんのためを思ってやっていたのでしょう。
生活を生活として真剣に生きてきたお母さんなんだろうなと思いました。
躍起にならなくても、私がきちんと生きようと思えば、子どもに伝わることがあるのかなと勇気が湧いてくる本だと感じています。

天野さん

まだ1章しか読んでいないのですが。
何かを成し遂げた人は、このような考え方をするんだなと感じました。
今、世の中はみんな違ってみんないい、一番を目指さずみんなで仲良くという風潮です。
「だしぬく」、「みんなよりも」、という考え方が良くないと言われる感じです。

私は永守さんと似ているところがあります。
もともとハングリー精神を持ってきました。こいつには負けないぞという気持ちが自分を奮い立たせます。
私は、永守さんの考え方を、清々しく感じます。
ほどほどで終わらない人の考えはとんがっています。
このくらいの気概がないと成功しないのだと思います。
ほどほどの人生でよければみんなと同じでもいいかもしれませんが、バッシングを受けてもやっていく力がないとそれなりですね。

自分の息子たちにどう伝えるか悩みます。
例えば、進路選択の場面など、これからやってきます。
最近、自分の生き方を彼に語るようになっています(笑)
本を読んだことで余計に語ってしまっている部分があります。
対人間として言いたくなるのです。
人間としてどう生きていくか、芝居はいらない、
すると、夫から厳しすぎると言われました。
しかしながら私は、自分の人生をちょっとずつ考えていいんだと夫に言ってしまいました。

この本を読むと、自分の生き様を振り返ります。
息子たちに、母として言えることがきっとあると感じています。
私自身も改めて、これまでとこれからの人生を考え直す、いいきっかけになっています。

金子さん

本当、子育てしているお母さんたちの瑞々しい言葉に感動します。
私には30歳を超える娘がいます。
諦めない心、やり抜く思い、成しとげる力、まさにそうだなと思います。

お母さん業界新聞11月号の制作に携わりましたが、
何度もうまくいきませんでした。
何度もボツ。
もうできないかな、限界かなと思った。
でもそこで、できると100回唱えると、心に変化が起きました。
できないのではないかという心の意識改革になりました。
この本の内容を、実践できた!と思いました。

岸さん

私は一番が苦手です。
私世代の下の子たちは、ゆとり世代と呼ばれています。
でも私は、体育会系だったので、部活などはがんばりました。
子育てしていて、長男がつまづくと、
「大丈夫!できる!やればできる!」
とすごく圧をかけ続けました。
今の子育ては、あたたかく見守りましょうというのが多いです。
しかし、育ってきた環境が「頑張れ!」と言われて育ってきたので、どうしても息子の背中を押し続けてしまう。

自分でも悩んでいる中、息子が「あの時お母さんが頑張れ!って言ってくれたから学校が楽しくなってきたよ。
算数が苦手だけど、なんかできた気がするよ」。と言ってくれました。
こういう自分のやり方も間違っていないんだと思えました。
息子の一番を一緒に探してあげられる道筋を立てられたらいいなと思っています。
これからも、自分の中の一番を見つけていきたいです。

戸﨑さん

私も頑張りたいし、成長したい。
でも頑張りすぎると壁にぶち当たる時があります。
努力は必ず報われるとか、決して裏切らないという考えには疑問を持っています。
努力しても無理なものは無理という場面もあるからです。
私は、仕事しつつ子育てもしつつの時に心理学のカウンセラーのコースを受けたことがあります。
そこでは、「努力は裏切る」と言われました、
理想で努力は裏切らないと思いたいけど、それは必ずしも本当ではないのだと知りました。
さらに「楽しいは裏切らない」と聞き、納得しました。

頑張り方を間違えたら、どこまでがあっているのか、どこまでが間違っているのかわかりにくい。
頑張っていてももっと頑張れと言われているような気がしてしまいます。

できる人は「こんなん5秒でできるやろ!」というけどできるわけないやろ、と思っていしまいます。
ふつふつとした思いが湧いてきてしまいます。

昔、外国の子育てを垣間見るような教育の動画があり、それは「リーダーになろう」というものでした。
以前、日本の学校のクラスでは、運動も勉強もできる人がリーダーでした。
でも外国では、その子の得意なところを取り上げて、みんながリーダーと伝えていたのです。
そういう考え方がいいなと思います。

青柳さん

半分読んだ感じでは、自己啓発本としては昭和話?古い感じ?と思っています。
しかし、人材育成には努力しているところ、社員を一番にしたいところはいいと思います。
自分と重ね合わせて、自分の父親も極端なことを言う人だったなと思い返しています。
昔、学校での不満を父に言うと「戦え」と言われました。
解決策はもらえませんでした。
学校で求められるものと父の意見が違いました。
自分が大人になったら理不尽な社会と出会ったり、強調や共同の方と出会ったりするので、戦わなくてはならないことも出てきます。
「一番になれ」と言う言葉も、人を育てていくには長期的な目線なのかもしれないなと思いました。
そういう、心を伝えていく。これだけが伝えたいことだったのかな?と思いました。

でも自分の子どもには「戦え」とは言いたくないなと思ってしまいます。
この子の将来に必要だな、と思える言葉を一つ見つけて、伝えてあげられたらいいなと思います。
何か記憶に残るもの。
親の言うことが大人になるとわかります。

山﨑さん

皆さんの感想が素晴らしいです。
サラッと読んでまだ未知数なところがあります。
子育てをしている母親として、読んでいます。
ふと「成しとげる母力」がなんだろうと思った時に、息子のことを思います。
コミュニケーションが難しい子です。
周りから「面白いけど大変だろうね」と言われたこともあります。

自分の結婚式で、夫が「ぼくのことを諦めないでくれてありがとう」と両親に言いました。
小4の時にアメリカに行くことになり、結構大変な思いをしたそうです。
でも、結局最終的に仕事も海外でする人生に。

子どもが大人になった時に、本当に自分の道にたどり着けたらいいですし、
一回でもいいから、夫のような言葉をもらえたらいいな、それが「母力を成しとげる」ということかなと思いました。

永守さんについては、社員一人ひとりのいいところを見つけて伝えていった、そういうエネルギーがすごいです。また、自分がやったことを自分で読み返して、自分が大好きだ!と言うところもすごいです。

藤尾さん

私の父も一番じゃないと意味がないと言っていました。
父も私も陸上をやっていたからです。
私は、そこそこの成績でした。神戸市で4位になったこともあります。
県大会でも4位。
でも陸上は一番しか誰も見てくれません。
強化合宿に行きましたが、コーチが見ているのは一番の選手だけ。
そういうところに参加しているのにも関わらず、自分はダメだと思っていました。
よろこびもありませんでした。
高校でも陸上始めたけれど、そこに3年間の青春は注げないと思ったからやめました。

でも周りの友だちや先輩から、「勿体無い」と言われました。
自分では自覚がなかったのですが、もっと早く言ってもらえていたら、自信にもつながったのかもしれません。

一番以外ダメというのは人によって違います。
父は父なりに私に期待をかけてくれたのだなと思います。
22歳の若造が頑張って子育てしてくれたんだと思うと感謝の気持ちも芽生えます。

宇賀さん

ビジネス書は苦手です。みんなでドラッカーの読書会もしましたが無理でした。
でも、この本は1時間くらいで読めました。
人間的なところが印象に残っています。自分のことが大好き、社員が大好き、そんな人間的な人だなと感じました。

私の子どもたちは独立しました。
しっかり伝えてきたことはないけど、言ってきたことを子どもたちは自由に解釈しているなと最近感じます。
永守さんのお母さんの気持ちとして、本当のところはどういうところだったのか、今となっては知り得ませんが。
永守さん、本当は弱くて、心やさしい人。そんな人が今でも、一生懸命自分に発破かけてがんばっているのかなと思いました。
ハリネズミのマークはヨーロッパでは幸運のモチーフだそうです。
それから、手紙は日本電産のマークに近い緑色で書こうと思っています。

いざ、最初のミッションへ

この日会に参加したみなさんで、思いや考え方をシェアしました。
さて、最初のミッション、著者である永守さんへ感想文を書きます。
ビジネス書を読んだ母たちの思いは、どのように届くのでしょうか。

一お母さんだからと、門前払いされるかもしれません。
しかしながら、私たちは少なくとも、母の愛に共感し、この本を手に取りました。
子どもにとって、一番は、どんな世の中でもお母さんです。
未来の人材を育てるということは、子育てをするということ。
子どもを産み育てるお母さんこそ、未来の人材の最初の育成者なのです。

子育ては、この世の中で一番大事な社会事業です。

私たちはペンを持ち、伝えていきます。
子育てに悩んで泣いてもがいて生きている毎日が、素晴らしい社会事業を支えているのだ、と。

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