The Show Must Go On
昨年の11月27日、第4回目の「クラウンばっかりフェス」が横浜みなとみらいのMMテラスで開催されました。
日本全国からクラウンが集まり、観覧無料のイベントは、日本初の試みで、コロナ禍でもたくさんの笑いを届け、訪れた人々を幸せにしました。
そんな「クラウンばっかりフェス」に参加したつっちーが、1月18日(水)、ワーホプレイスとらんたんに来所。
「つっちー」は、リングリング・ブラザーズ・アンド・バーナム・アンド・ベイリー・サーカスに出演するクラウンを養成する クラウンカレッジの日本分校の3期生。
初めてお会いして、椅子に座ると堰を切ったように溢れるクラウン愛。
つっちーが、どれだけ横浜にこのクラウン文化を伝え、残したいか、という想いを受け取りました。
今回、つっちーを紹介してくれたのは、クラウンばっかりフェスにすっかり魅了された一人、大場康裕さん。
毎年お子さんを連れて参加。
一昨年のビンゴ大会で、なんと、どん・ぺんたの帽子が当選!
(どん・ぺんたもクラウン)
すっかりお気に入りで、昨年はその帽子を被って参加したとのことです。
一昨年のビンゴ大会。本当は参加したかったけれど、コロナ禍でフェスに集まれない全国のクラウンがたくさんいました。
だから、ビンゴ大会を企画したと、つっちーは話します。
「来られないからこそ、来てくださった方に幸せを届けるには、クラウンが本当に大切にしている私物をプレゼントしようと呼びかけました。
クラウンが自分の身に着けているものをあげることは、まずありえません。
コロナ禍で来てくれた人たちのためだけのビンゴだから、もう二度と行うこともありません」。
とにかく、クラウンとピエロの違いさえ知らず、つっちーの話を聞いていく中で、感じたことは、
”クラウン”とは、人を幸せにすることだけを考えているいきものなのだな、ということ。
(ピエロはクラウンの中でも悲しみを表現するタイプ)
ディズニーも、ドリフも、サーカスを原点にしているところがあります。人間が心から笑うという幸せな瞬間を生み出す全ての根源がクラウンにはありました。クラウンはステージの主役ではなく、ショー、イベント全体がうまく流れるように立ち回る役割。
その場にいる子どもたち、大人たち、全ての雰囲気を楽しくする役割。
理屈ではなく、人間らしさ。近年「それはどうなの?」という一部の人の嫌悪感から排除されるエンターテイメントの世界があります。
サーカスの見世物小屋的なものはなくなったけれど、それに近いものは残したいという、つっちー。笑いに変えるから救われることもあります。そこから学ぶものも、たくさんあります。「おとぼけ」こそが、最高のエンタメなのかもしれません。
”幕が上がれば成功”
幕が上がることのないステージもある。
悔しい思いをしたこともたくさんある。
だからこそ、幕が上がっただけで、素晴らしい。
ステージが始まれば、見ている人を笑顔にするだけだから。
クラウンとはなんと高尚なのだろうと、思いました。
私たちもそうです、結果をどうこう気にして、幕を上げなければ、何も始まりません。
準備ができてから、という理由では、いつまでたっても準備ができないことでしょう。
生きているだけで、人生の幕が上がっただけで、成功なのです。
そして、もがいて笑って、信じる道を生きていく。
私には、そう聞こえました。
つっちー、ありがとう。
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